平成24年1月4日
新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
変化が常態の時代と言われて久しい今日です。社会の変化、政治、経済の変化、さらには、地球温暖化による自然現象の変化も
気になります。しかし、ずっと変わらないのは、「子どもの可能性」ではないかと思います。
小学校一年生の感性豊かな絵から、学年が進むに連れて知性が伴っていく成長過程が良く見えた「小中学校図工美術展」をはじめ、
細かな観察力や優しい気持ちの表現など子どもの瑞々しい感性や学びの成長が感じられる知性が見られた「作文や絵のコンクール」、
自由な発想による学びの追究心が見られた「富士山学習」、そして、運動面では、「小学生ソフトボール大会」、「中体連等各種のス
ポーツ大会」などからも、その姿(子どもの可能性)をうかがい知ることができました。
エデュケーション(教育)のラテン語の語源であるエデューケレは「引き出す」という意味をもつそうですが、私たち教育に携
わる者はもちろんのこと、大人は、「子どもの可能性」を信じ、その可能性を引き出し、その可能性を伸ばすことを重要な使命とし
なければならないと思います。
学校訪問で、ある学校の特別支援学級の授業を参観したときのことです。家計簿の作り方の学習をしておりました。数人の子ども
たちに対し二人の先生の指導です。家計簿を作るには二桁、三桁、さらには四桁の足し算、引き算ができなくてはなりません。驚い
たことは全員の子どもたちがその足し算、引き算を正確にしかも素早く計算してしまうのです。基本ができているので家計簿
の作り方への取組はどの子どもたちも積極的で真剣です。また、先生方は、子どもたちが一つ一つわかっていく様子を見て励まし、
認めていくのです。私は感動いたしました。これまでの子どもたちの一人一人のノートを、机を回りながら見せてもらいました。
やはり予想した通りでした。計算ドリルが家庭学習も含めて毎日のように行われているのです。先生の赤ペンも入ってよく見てく
れてあります。後でご指導して下さっている先生に聞きましたら、「子どもたちは何回も何回もやらないと忘れてしまいます。
また、保護者の協力も必要なのです。子ども、保護者、指導者の根気が大切です。」という答が返ってきました。
先生が、「子どもの可能性」を信じているからこそ指導への情熱をもち、「子どもの可能性」を引き出し、認めていく、その指導
の向こうに、あの子どもたちの学びの姿があることを確信いたしました。
子どもの世界には可能性を発揮する機会が一杯あります。毎日の生活全ての中にあると言っても過言ではないと思います。
それを大人が信じる、そのことが引き出すことに繋がると思うのです。その引き出された可能性を伸ばすためには、認めること、
褒めることが大切です。認める、褒めることで最も大切なことは、他と比べることではなく、子ども自身が頑張って前の自分より伸び
たことを大いに認め、褒めてやることだと思います。
新年を迎え、改めて「子どもの可能性」を信じ、「富士山を心に、夢をもって生きる子ども」の未来に希望がもてる年になるこ
とを祈念いたします。
| 平成23年4月 | 新年度を迎えるにあたって、平成23年度教育行政の職務遂行について |
|---|---|
| 平成23年1月 | 一人一人の子どもはかけがえのない存在 |
| 平成22年8月 | 「宮のおんがく会」開催に寄せて、幼保・小・中の連携・協力について |
| 平成22年4月 | 平成22年度 富士宮市の教育行政をすすめるにあたって |
| 平成22年2月 | 富士山学習PARTU−よりよいステージ発表・展示発表をめざして− |
| 平成22年1月 | 安定した家庭、地域に支えられて発揮する富士宮の学校力 |
| 平成21年9月 | 小・中学校が第2学期を迎えるにあたって |
| 平成21年7月 | 教員としての使命感について |
| 平成21年5月 | 「人間尊重の教育の日常化」を |
| 平成21年4月 | 平成21年度富士宮市の教育行政をすすめるにあたって |