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郷土資料館 -53年の軌跡-

2023年12月01日掲載

富士宮市立郷土資料館の設立から現在に至るまでの53年間の歴史を、資料をもとに紹介します。

会期

前  期:令和5年10月28日(土)~令和6年1月11日(木)
後  期:令和6月1月13日(土)~3月31日(日)
休 館 日:毎月第3月曜日、12月28日(木)~1月4日(木)
企画展示関連講座:令和6年3月2日(土) 午前10時~午前11時30分
         参加申し込み方法はページ下部にてご確認ください。
         ※当日のご参加も受け付けいたします。

概要

第1章 郷土資料館53年の歩み     新聞記事からたどる53年の歩み

 郷土資料館の53年間の歴史をA~Fの6期に分け、それぞれの年代において岳南朝日新聞社にて刊行された新聞記事の切り抜きや郷土資料館が刊行したパンフレットなどをもとに郷土資料館の変遷を紹介します。
 今とは全く異なる外観であり、異なる場所にあった郷土資料館がどのような経緯で現在に至るのか、郷土資料館の周辺で関係者と関連施設がどのように動いていたのかを解説します。

旧郷土資料館の外観旧郷土資料館の外観

第2章 郷土資料館における企画展

 郷土資料館では、富士宮市内の歴史や文化について、企画展示として取り上げて紹介をしてきました。
 本展示では、その中からテーマに沿っていくつかを紹介しています。

(1)富士山信仰に関連した企画展

 〇富士山信仰に関連した代表的な企画展一覧
  1.平成 5年度 「村山浅間神社文化財」展
  2.平成15年度 「富士山信仰遺跡」展
  3.平成17年度 「村山浅間神社の歴史と信仰」展
  4.平成23年度 「史跡富士山」展
  5.平成27年度 「史跡富士山 村山大日堂」展
  6.平成28年度 「大宮・村山口登山道」展
  7.平成29年度 「富士講と人穴」展

 2011年(平成23年)富士山麓に残る富士山信仰に関連する文化財のうち、特に重要なものが「史跡富士山」に指定されました。
 2013年(平成25年)には、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として世界遺産に登録されました。
 富士山を信仰の対象とした歴史は古代にまでさかのぼります。富士宮市域には、世界遺産構成資産として「大宮・村山口登山道」、「富士山本宮浅間大社」、「村山浅間神社」、「山宮浅間神社」、「人穴富士講遺跡」などがあります。
 
 関連企画の中から、本展示では平成23年度「史跡富士山」展について紹介しています。

富士山本宮浅間大社 本殿 富士山本宮浅間大社 本殿

(2)市内の遺跡(発掘調査)に関連した企画展

富士山信仰に関連した遺跡(発掘調査)

 〇遺跡(発掘調査)に関連した代表的な企画展一覧(富士山信仰)
  1.平成 8年度 「富士宮の遺跡-浅間大社遺跡-」展
  2.平成15年度 「富士山信仰遺跡」展
  3.平成18年度 「浅間大社遺跡」展
  4.平成27年度 「山宮浅間神社遺跡発掘調査報告」展

 市内には、富士山信仰を語るうえで欠かすことのできない施設・遺構として、富士山本宮浅間大社や村山浅間神社、山宮浅間神社などがあります。
 富士山信仰は長い年月にわたるため、信仰に関連した施設とその周辺は時代により大きく変化してきました。
 そのため、発掘調査によって地中に残された痕跡を調べることで、当時の人々がどのように富士山を信仰してきたのかが分かってきました。

 関連企画展の中から、本展示では平成6、7年に実施された発掘調査の成果を報告した、平成8年度「富士宮の遺跡-浅間大社遺跡-」展について紹介します。

「浅間大社遺跡」から出土した遺物 「浅間大社遺跡」から出土した遺物

縄文~古墳時代に関連した遺跡(発掘調査)

 〇遺跡(発掘調査)に関連した代表的な企画展一覧(縄文~古墳時代)
 1.昭和58年度 「若宮遺跡-ふるさとのあけぼの-」展
 2.平成 6年度 「富士宮のあけぼの」展 
 3.平成 9年度 「富士宮の遺跡-滝戸遺跡-」展
 4.平成13年度 「縄文時代の箕輪遺跡」展
 5.平成14年度 「丸ヶ谷戸遺跡」展
 6.令和 3年度 「速報 史跡大鹿窪遺跡/滝戸遺跡発掘調査」展
 7.令和 4年度 「古墳時代の富士宮」展

 富士宮市内では、248か所の遺跡が確認されています(消滅遺跡を含む)。
 これらの遺跡は、開発に伴う事前調査や学術調査を目的として発掘され、その成果により過去の富士宮の様子が分かるようになってきました。

 関連企画展の中から、本展示では前期には昭和51年~62年にかけて5回にわたる本格的な発掘調査の成果を展示した平成9年度「富士宮の遺跡-滝戸遺跡-」展を、後期には縄文時代草創期の定住がはじまった時期の遺跡として国の史跡に指定された「大鹿窪遺跡」についての成果を中心に解説した、令和3年度「速報! 史跡大鹿窪遺跡・滝戸遺跡発掘調査」展について紹介します。

「滝戸遺跡」から出土した遺物 「滝戸遺跡」から出土した遺物

(3)文献史料に関連した企画展

戦国時代の文献資料

 〇文献資料に関連した代表的な企画展一覧(戦国時代)
  1.平成12年度 「大宮城と富士氏」展
  2.令和元年度 「戦国の富士宮」展
  3.令和 5年度 「富士宮と徳川家康」展
  4.令和 5年度 「どうなる、富士宮?-家康が生きた時代をたどる-」展

 文献資料の調査は歴史を知るうえで、発掘調査と並んで重要です。
 過去の時代の人々も日記をつけ、その時期に起きた出来事を自分の視点で記録しました。また、行政に携わった人々などは、命令や権利の証拠として記録し、大切に保管しました。
 富士宮市域は、戦国時代には地方勢力が争う土地であり、戦国時代後期には、駿河(現静岡県東部)の今川氏、甲斐(現山梨県)の武田氏、相模(現神奈川県)の北条氏が三つ巴の戦いを繰り広げていました。また、武田氏滅亡後は江戸幕府が開かれるまで支配者が何度も変わりました。
 郷土資料館では、富士宮市において各勢力がどのように動き、戦国時代から江戸時代へとつながっていったのかを企画展において解説してきました。

 関連企画展の中から、本展示では戦国時代後期から江戸時代までの富士宮市の様子を文献資料と大宮城跡などで実施した発掘調査結果の両方から解説した、令和元年度「戦国の富士宮」展について紹介します。

「大宮城跡」の発掘調査現場の航空写真 「大宮城跡」の発掘調査現場の航空写真

江戸時代の文献資料

 〇富士宮の文献資料に関連した代表的な企画展一覧(江戸時代)
  1.平成13年度 「袖日記」展
  2・平成15年度 「-古絵図に見る-北山用水」展
  3.平成16年度 「-郷土の先覚者-角田桜岳」展
  4.平成24年度 「市内北部地域の歴史とくらし」展
  5.平成26年度 「江戸時代の上野」展
  6.平成31年度 「江戸時代の北山」展

 江戸時代に入ると、日常的な行政に関連した文書が多く残されるようになります。富士宮市でも、旧北山村・旧上野村・旧上井出村に文書が残され、調査報告書が刊行されています。
 また、庶民が書き残した日記なども確認されており、江戸時代における庶民の生活を知る貴重な手掛かりとなっています。

 関連企画展の中から、本展示では旧北山村役場に残された文書を中心に北山地区の江戸時代の様子についての記録を解説した、平成31年度「江戸時代の北山」展について紹介します。この企画展の中では、今年の11月に世界かんがい施設遺産に「-徳川家康公ゆかりの本門寺堀-北山用水」として選定された、本門寺(北山)用水についても紹介しています。

本門寺(北山)用水絵図(『旧北山村役場文書』) 本門寺(北山)用水絵図(『旧北山村役場文書』)

(4)地域の風俗・習慣・民俗行事に関連した企画展

 〇地域の風俗・習慣・民俗行事に関連した代表的な企画展一覧
  1.平成 6年度 「富士宮ばやし」展
  2.平成10年度 「富士宮のドンド焼き」展
  3.平成14年度 「富士宮市の道祖神」展
  4.平成25年度 「ふじのみやの道祖神」展
  5.平成25年度 「子安信仰」展
  6.平成28年度 「庚申信仰」展

 地域には信仰や習慣が残り、祭りなどの行事も続いています。
 富士宮市においても、正月のドンド焼き、祖霊の供養のためのお盆行事、安産と子どもの成長を祈念した子安信仰、夜通し眠らずに精進潔斎したという庚申信仰などが伝わっています。また、お祭りで演奏される「富士宮ばやし」も新たな伝統文化の一つといえます。

 関連企画の中から、本展示では水難者の供養のために独特の発展をした川供養を中心に市内の盆行事について解説した、平成26年度「盆行事」展について紹介します。

盆行事「カワカンジョウ(内房 尾崎)」 盆行事「カワカンジョウ(内房 尾崎)」

盆行事「投げたいまつ(内房尾崎)」 盆行事「投げたいまつ(内房尾崎)」

盆行事で使われた道具 盆行事で使われた道具

第3章 後藤清吉郎資料館収蔵品展

 後藤清吉郎は生前に静岡県無形文化財保持者となった優れた和紙工芸家であり、富士宮市において多くの染色家を育て、富士宮文化連盟の会長として20余年にわたって富士宮の戦後文化の発展に尽くした人物です。

 1975年に東京において金唐革の型棒と運命的な出会いをし、以後は金唐和紙工芸に取り組み、多くの作品を生み出しました。後藤清吉郎の没後、平成20年には彼の作品を展示した「後藤清吉郎資料館」が開館しました。現在は、閉鎖されておりますが「後藤清吉郎資料館」にて展示された作品などは、郷土資料館にて収蔵されております。

 本展示では、収蔵の中から製作に用いた型棒と作品を展示し、かつて富士宮で活躍した芸術家を紹介しております。

金唐和紙の型棒金唐和紙の型棒

関連イベント

展示解説

講師:文化課学芸員
〇1回目(終了しました)
 日時:令和5年10月28日(土)10:00~ (30分程度)

〇2回目(終了しました)
 日時:令和6年1月13日(土)10:00~ (30分程度)

 申込:不要、直接会場へお越しください。

企画展示関連講座

開催日時:令和6年3月2日(日) 午前10時~午前11時30分(1時間30分程度)

開催場所:富士宮市民文化会館2階 展示室1

解説者 :郷土資料館職員

参加申込:下記の連絡先までご連絡ください。(先着30人)

     富士宮市埋蔵文化財センター
     〇電 話:0544-65-5151
     ※当日のご参加も受け付けいたします。

お問い合わせ

教育委員会事務局 教育部 文化課 埋蔵文化財センター

〒419-0315 静岡県富士宮市長貫747番地の1

電話番号: 0544-65-5151

ファクス: 0544-65-2933

メール : maibun_center@city.fujinomiya.lg.jp

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